Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する記録です

生協の日

祝日でも、きょう月曜日は生協の日。いつものように注文しておいた食品が届いたかどうか、ねえちゃの記憶からは消えていますが、「5本注文しておいたトウモロコシ、そのへんにある?」と聞くと「ある」というので、受けとってはいるようです。

料理らしい料理ができなくなってきているので最近、注文するおかずは、「筑前煮」「真だこときゅうりの酢の物」「緑野菜の胡麻和え」「黒豆」など、出来合いのお惣菜が主です。

秋刀魚、サバ、シシャモなどの魚も注文して常時、冷凍庫に入れてあるのですが、私が行ったとき以外、調理することはほとんど出来なくなってしまいました。いまが旬のトウモロコシだけは、自分で茹でてむしゃむしゃ食べています。

「生きて腸まで届く、Lカゼイ菌使用」という乳酸ドリンク2パック20本と、生協牛乳1パックは毎週届くように登録してあります。乳酸ドリンクのほうはちょくちょく飲んでいますが、牛乳のほうはあまり飲みたがりません。

眠りの時間

以前、ねえちゃは睡眠導入剤を処方してもらっていましたが、最近はほとんど飲むことがなくなっています。

最近の研究で、アルツハイマーの発症の一因とされるアミロイドβ(老人斑)が脳内に蓄積する兆候がある人は、睡眠時間が短く、昼寝を必要とする傾向があることがわかったそうです。

ねえちゃはいま、1日のほとんどを寝室で過ごしています。ふだんは昼間もかなりの時間眠っていますが、だからといって夜眠れずに困るということもないようです。

夜はかなり頻繁にトイレに起きますが、暗い部屋を幽霊のように起きてきてトイレを終えれば、またすぐにぐっすり寝込みます。朝5時ごろには起きて洗濯をして、また寝ます。

むしろ日常生活の大半が睡眠のなかにあって、それらのあい間あい間に何かがやってきて、いつなのか、何なのか、どうしなくてはならないか、なにがなんだか分からなくてパニくっている。そんな状態にあるのかもしれません。

青酸連続殺人事件

京都や大阪などで起きた青酸連続殺人事件で、男性4人に対する殺人罪などに問われた筧千佐子被告(70)の裁判が今週、京都地裁でありました。

捜査段階で筧被告の精神鑑定を行った医師への証人尋問で、鑑定医は「犯行時に精神疾患はなかった」と証言したそうです。

弁護側は、筧被告は認知症で責任能力はないとして無罪を主張しています。

鑑定医は、逮捕後に被告がアルツハイマー型認知症を発症していたものの、自分が置かれている立場や裁判の手続きが始まっていることを理解していたなどと、訴訟能力に問題はないとしました。

また、交際男性らの死亡後、忘れずに遺産の相続手続きをしたり、借金を返したりしていることから、事件があった時期は認知症を発症していなかったと推測し、「アルツハイマー症状が影響を与えていることはない」と証言しました。

ねえちゃを見ても思いますが、アルツハイマーが進んでくれば、交際相手の「遺産の相続手続き」どころか、お金になるとかもうかるとか、そんな算段ができるはずはありません。

ある程度は科学的に細かく診断できるようになってきていたとはいえ、弁護士が「認知症」を「責任能力」に絡めて罪の軽減のため安易に持ち出すのには、大いに反感を覚えます。

連休の課題

きょうは、札幌にいるお嫁さんのお母さんから励ましの電話をもらったり、甥が訪ねてくれたりで、ねえちゃの声にはいつになくハリがありました。

甥のお母さんは、ねえちゃの11歳年上の姉です。「姉さまは変わりはないようだって?」と聞くと、「それどころか、こっちのほうがずっとおかしくなっちまって」とねえちゃ。

きのうの夜に降った強い雨の影響で、長野市内でも土砂崩れが何か所かで起こり、土砂が民家近くまで押し寄せたり、軽乗用車が押し出されたりしたところもあったそうです。

連休中も天気は不安定で、高気圧に覆われて高温が予想される一方で湿った空気の影響を受け、雷を伴った激しい雨の降るところもあるそうです。

ねえちゃに連休の予定は特にありません。徘徊して熱中症で倒れるようなことがないように、極力家を出ない。それが課題です。

銀行へ

きのうは、体の具合が悪いから外出できないといってダダをこねていたねえちゃですが、きょうは朝早くちゃんと着替えて、銀行へ行って来たといます。

最近はほとんどが銀行引き落としで、現金のやり取りはほとんどありません。当分必要なお金はおろして来て、十分にあるはずです。

ただ、ねえちゃが預金している八十二銀行では2カ月に一度の年金支給月に、“特別プレゼント”をくれるので、それに行ったのかもしれません。

「年金の関係で何かプレゼントくれたの?」と聞いても、「よくわからない」と言っています。

銀行からおろしてきても、別にお金が無くなるわけではないのですが、最近は家に現金を幾らおいているかの見当がつかなくなっています。

それから、きのうもあったように「カギがどっかへいっちゃった」というのは日常茶飯事。認知症の症状に応じた貴重品の管理が直近の課題になっています。

「登校拒否」

きょうは、デイサービスの日。ねえちゃは、朝、5時から洗濯をして、干して、行く気になっていたはずなのですが、センターのかたが迎えに来てくれても、頑なに「体の具合が悪いから行けない」と拒絶したようです。しばしば起こる「登校拒否」です。

心配して女性の担当者が家まで来てくれても、「登校拒否」は頑なに続きました。体の具合が悪ければセンターのお医者さんに診てもらえばいいんだからと、いつものように言っても埒が明きません。

ところが、ちょっと間を置いてもう一度、「とにかく服を着たら」と説得してみると、拒絶していたことも体がおかしいと思っていたこともすっかり頭から吹き飛んでしまったのか、ケロッとして、服に着替えます。体の調子が悪い気配もぜんぜんありません。

きょう3度目の迎えに来てもらって、2時間半遅れで、なんとかセンターへ行くことができました。午後4時過ぎに帰って来たので無事済んだのかな、と思っているとセンターのかたから「家のカギ、あったようですか?」と電話がありました。

「ええっ」。どうも、帰りがけに「家のカギをどこかへやってしまった」とまた一騒ぎしたようです。ねえちゃに尋ねてみると、カギがないと騒いだこと自体をもう忘れていて、台所のいつものところに掛かっているカギをじゃらじゃら鳴らしています。

また、たいへんなお騒がせをしてしまいました。センターのみなさま、ご迷惑、ご心配をおかけして申しわけありません。

カットしてもらって

近所の奥さんの車に乗っけてもらって、きょうの午前中、ねえちゃは美容院へ行ってきました。

昼前に帰って来ましたが、「どこへ行ってきたの?」と聞くと、「どこかへ行ったんだっけ。お医者さんだったっけ」。

いつもの調子で、すぐに忘れてそんなことを言ってましたが、髪に手をやるように仕向けると、やっと美容院へ行ったことに気づきました。

「美容師さんにはどんなふうにしてくれと言ってやってもらったの?」と聞くと、「いつものように、少しカットしてもらってって」。「何か話した?」。「忘れちゃった」。

きょうも長野は暑い一日でしたが、午後5時を過ぎたあたりからザーと大雨が降って一気に涼しくなりました。気象台から大雨・洪水警報が出ました。

高温注意情報

高気圧に覆われてぐんぐん気温があがり、きょうは長野も、35度をこえる猛暑日となりました。長野地方気象台からは、高温注意情報が出されました。

高温注意情報は確か、福島第一原発事故の影響による電力不足に備えるため、過度な節電をして熱中症になる人が増えるのが懸念されて6年前に導入されたものだった、と思います。

リビングのテーブルの上に、「外へは出ない」と大きな字で書いた紙を貼り付けました。そして朝、ねえちゃに「熱中症になるから絶対に外へ出ないこと」と念を押しました。

ねえちゃは、冷房が嫌いというわけではないようですが、冷房があることを忘れているのか、自分からスイッチを入れることはあまりしません。

若いときに比べて体温がかなり低くなっているので、35度というのはねえちゃの平均的な体温と同じです。

「きょうは気温が、おばあさんの体温を超えるくらいにまでなったんだよ」というと、少しはハッとするところがあったようで、きょうは徘徊の気配はありませんでした。

名古屋場所

きょうから大相撲名古屋場所が、はじまりました。早い時間帯から会場は埋まり、あいかわらずの相撲人気のようです。

1958年に本場所に昇格した名古屋場所は、今年60年の節目を迎えました。60年前の優勝第1号は、若乃花(初代)でした。

当時は冷房設備はなく、館内は蒸し風呂のような状態で、あちこちに氷柱が置かれていたそうです。

いまではテレビで、BSなどで、幕下以下の取り組みもふつうに観られるようになりました。

「いよいよ名古屋場所。テレビ観戦したら」といっても、ねえちゃは、いつのもように一日パジャマでふとんの中です。

期待の新関脇御嶽海は会心の相撲で、横綱稀勢の里を寄り切りました。でも、ねえちゃは自分の爪を切ることのほうが気になっています。何かするという気力がぜんぜんわいて来ないようです。

ワラビ採りの誘い

きょうは、長野も35度近くまで気温があがりました。いよいよ熱中症が心配される時節になりました。

周辺が暑くなって体から水分が奪われて体温があがり、臓器の働きに異常をきたすのが熱中症。

めまい、失神、頭痛、吐き気、強い眠気、異常な発汗あるいは汗が出なくなるなどの症状があります。

25℃あたりから患者が発生して段階的に増えてゆき、31度を超えると患者が急増するそうです。

ねえちゃは、いつものように朝からパジャマのまんま。「徘徊すると熱中症だから週末は家を出るな!」というと、それなりには自覚はあるようです。

きのうの夜、同じデイサービスに通っている男の人が、ワラビを採りにいかないか、と誘いに来たようですが、「断った」と言っていました。

松井潤
matsuijunta@gmail.com
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