Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する覚書です

お誘い

きょうは、デイサービスの日。ねえちゃは、いつものように何をやったかはほとんど忘れてしまったようですが、朝出かけて、午後4時半ごろ送ってもらって帰って来ました。

帰ってから、デイサービスへ行くときいっしょになるという男性が家に来られたようです。男性からは最近また、ちょくちょく差し入れなどをしてもらって恐縮していたのですが、きょうは金曜日にでもコスモスを見に信濃町へ行かないか、というお誘いのようでした。

誘っていただけるのは有難いことなのですが、いまのねえちゃは、予定の日時どころかそういう話があったこと自体を、数分もすればほぼ完全に忘れてしまいます。そして、お誘いを受け入れても直前になって「とても行けない」とパニックを起こし、キャンセルして迷惑をかけるというのが常です。

家族としても責任上、名前も知らない連絡先も分からない人と、どこで何をするかもすぐに記憶から飛んでしまうねえちゃが遠出することを、「ああ、そうなの」と単純に許容するわけにもいきません。

夕暮れ症候群

夕方になるとそわそわして落ち着かなくなったり、気持ちが乱れて声を荒げたり、徘徊をはじめたりするのは、認知症患者にしばしばみられる現象で、「夕暮れ症候群」と呼ばれることもあるそうです。

そういえば、ねえちゃも徘徊に出かけるのはたいていは日暮れが近くなってからのことです。家から出ないようにしている最近も、夕方になると窓からカーテン越しに外を眺めては「静かで、誰も通らない」とぶつぶつ言っています。

夕方は、一家の食事の準備などで、主婦にとっては最も忙しい時間帯です。長年、家族の夕食を作ることを日課にしてきたねえちゃにしても、「こんなことしてられない」「何かしなくちゃ」と、自然に落ち着かない気持ちになってしまうのかもしれません。

夕暮れ症候群は、本人が何か好きなことをしていたり、夢中になっているときには起こりにくい、ともいわれています。けれど残念ながら、ねえちゃにとっては、やりたいことのないというのがまた悩みの種になっています。

行政指導

ねえちゃの家の「ひかり」は、今年の初めから、あくびコミュニケーションズという会社の光アクセス回線サービスを利用していました。が、利用料がだいぶ安くなるというので、この夏「auひかり」に変えました。

ちょっと調べてみると、あくび社やその代理店の光サービスの販売勧誘活動について総務省からの行政指導があって、6月9日からセールスや新規申し込みの受付を自粛するようになったそうです。

考えてみれば、確かに、あくびの代理店の人は少々調子のいい感じはしましたが、私のほうも短気ですぐに怒鳴りつけたりするほうなので、強引すぎるという印象は特にありませんでした。

ただ、「auひかり」のほうがだいぶ安いし、違約金も払ってくれるというので、行政指導を受けてるところよりもいいかな、と思って変更しました。

きょう、違約金などに関するスタートサポートの書類をauに郵送しました。「auひかり」は、プロバイダーのso-netのサービスも含めて、いまのところなかなか快適です。

あくび社は、9月4日からサービス申込受付を再開したそうで、代理店からさっそく「今度は電気が安くなるサービスはどうですか」と電話がかかってきて、受けたねえちゃはドギマギしていました。

サイトウ・キネン

昨日行ったデイセンターからねえちゃがもらってきたカードには、「今日は、日付や季節の話、新聞読み合わせ、神経衰弱のゲームのリハビリを行いました。

サイトウ・キネン・フェスティバルの話に興味を持っていました」などとのコメントがありました。

このあいだ説明を受けたことですが、週2回のセンター通いのうち水曜日はデイサービス、土曜日はリハビリというふうに分けられかたちになります。

とはいえ、言われるままにやってみんな忘れてしまう当人にとっては、何がデイサービスで何がリハビリなのか皆目わかってはいないようですが。

「サイトウ・キネン・フェスティバルって何だか分かるの?」とねえちゃに聞いてみると、松本で毎夏、小澤さんという有名な指揮者がオーケストラを率いてやる催しといった認識はあるようです。

この音楽祭は、正式にはいまは「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」と名前が変わり、サイトウ・キネンから数えるともう26回目になるのだそうです。

こんなに長く続いていれば、いくら物事に疎いねえちゃといえども、長野県人である以上は、知らないはずはないはないのでしょう。

秋場所

きょうは、デイサービスの日。だいぶ出かけるのが習慣になってきたようで、「みんな忘れちゃったけど、いろいろやってきた」とけっこう嬉しそうに帰って来ました。

あしたから大相撲秋場所。白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱が初日から休場するという異例な場所となりました。3横綱が初日から休場するのは記録が残る昭和以降、初めてだそうです。

長野県出身の御嶽海は、大関に次ぐ東関脇に就きました。ローカルのニュース番組では、3横綱が休場するなか、優勝や大関昇進の足掛かりなど御嶽海へのさらなる期待が盛んに伝えられています。

「このお相撲さん、木曽の人だよねえ」と、ねえちゃも何となく覚えてはいて、どこかに応援したい気持ちはもっているようです。

2割引

リニューアルのため来週から閉店となってしまう最寄りのスーパー「マツヤ」で、きょうまで20%引きのセールをやっていました。

そこで夕方、ねえちゃと買い物に出かけました。店の外装工事はもう始まっていて、商品の仕入れをしていないらしく、店の中の棚もガラガラです。

これで、月末まで閉まってしまうので、長持ちしそうな煮物や惣菜、果物、瓶詰、ふりかけ、饅頭、スナック菓子などをまとめて買ってきました。

閉店しているあいだは、生協の宅配の注文を多めにしたり、コンビニを利用したりして乗り切らなくてはなりません。

どこまで分かっているのかは知れませんが、ねえちゃにとってはけっこう不自由な日々がやってきます。

気分転換

今朝、ねえちゃは、近所のおくさんの車に乗せてもらって、美容院へ行って来ました。最近では、月一回ほどの“恒例行事”になってきました。

「どこの美容院へ行ってきたの?」と聞いても、いつものように何がなんだかよくわかっていません。でも、「行った」ことは記憶に残っているようです。

夜、訪ねてみると、たしかに美容院に行っただけあって、きれいにセットされて、いくぶん若くなったように見えます。

日常生活のほとんどが銀行引き落しになっているので、ねえちゃが自分で現金を払うのは、いまは美容院くらいです。

本人がどこまで意識しているかはわかりませんが、美容院は、デイサービスとは違った意味での気分転換になってるように思われます。

「いま帰ってきた」

ねえちゃは、ふつう午後9時前には寝て、朝5時ごろには起きて洗濯などにかかります。

昼間も寝てばかりいるので、ハタから見ると夜は眠れないのではと心配になるのですが、いまのところなんとか「良眠」を維持しています。

きょうは、デイサービスの日。前の夜は、眠れなくなるというところまでは行かないまでも「出掛けなければ」と気負うのか緊張感が高まるようです。

デイの日には毎回、朝8時前にお嫁さんが電話を入れます。寝ているのを起こすというよりも、きょうデイの日であること自覚させて、ちゃんと服を着させるのが目的です。

週2回になってもうすぐ1カ月。だいぶ慣れて来たようで、きょうも、送ってもらって家に着いた午後4時20分ごろ、「いま帰ってきた」と興奮気味に電話がありました。

コスモス

この夏は長野も、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった半面、平均気温は高めで暑い日もつづいた感がしましたが、9月に入ってだいぶ秋らしくなってきました。

信濃町の黒姫高原の花園では、秋を告げるコスモスの花が咲き乱れ、いまが見ごろだそうです。今年は、レモンブライトとオレンジフレアという、黄やだいだい色の品種が新たに植えたに植え込まれたのだとか。

「どこか調子が悪いところない?」とねえちゃに聞くと、きょうも「アタマが悪い」と言います。「それは、お医者さんでも治せないんだから……」といつものように応じます。

それでも、ねえちゃは、夏バテにも、熱中症にもかかることなく、平穏無事に夏を乗り切ることができました。まずまずの夏だったな、と思います。

マツヤ休業

きょう月曜日は、生協から食料がまとめて届く日です。惣菜のほか、冷凍の魚などを適宜たのむようになったので、最近はほとんどスーパーへ行かずに済むようになってきました。

それでも、いざとなったときにねえちゃが生活を維持するうえで頼りにしているのが、歩いて5分ほどのスーパー「マツヤ(デリシア)」です。

が、このお店、店内のリニューアルのために、来週の11日から28日までの、けっこう長いあいだ休業するのだそうです。

このスーパーのほかで近くの店といえば、ファミリーマートくらいしかありません。でも、ねえちゃはコンビニの使い方がどうもよくわかっていません。

休業のあいだ、食べるものが不足してきたりしたらどうするか? ちょっぴり思案のしどころです。

松井潤
matsuijun@jg8.so-net.ne.jp
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