2017年01月20日

焦燥

きょうは、お医者さんの日。午後から天気が崩れそうだったので、朝から雪道をゆっくり30分ほど歩いて、掛かりつけの脳神経外科へ行きました。

天気が崩れるのを察知してか、待合室は患者さんでいっぱい。ねえちゃは、1時間半ほど待たなければなりませんでした。

ねえちゃは、以前はとても辛抱強くて、どんなに待たされてもグチ一つこぼすことはありませんでした。でも最近は、少し待つのにもイライラが募るようになったと感じられるのが気になります。

きょうも、待合室で周りをキョロキョロとうかがいながら、「いつまで経っても呼んでくれない」「どうしちゃったんだろう」などと盛んに小言を繰り返しています。

認知症の教科書によると、認知症の周辺症状に「焦燥」があるそうです。「周囲から見て、その人の要求や困惑から直接生じた結果とは考えられないような不適切な発声、言語、身体的行動をとること」と定義され、具体的には「いらいらする」「いてもたってもいられない」「訴えを繰り返す」「動き回る」といった言動・行動をとる、とか。

診療の際には、お医者さんから「長い間待たせて本当にごめんなさい。ちょっと雪でも降った日にはガラガラなんだけど、今日みたいな日は混んじゃって」と盛んに謝罪されて、ねえちゃもやっと微笑みを取り戻しました。



2017年01月19日

ピリピリがなくなって

「仕事に追われていつもピリピリしていた会社員のときは、話しかけるのも憚られたけど、いまは楽に話せて面倒も見てもらえて、こんなありがたいことはない」

何年か前に選択定年で長年勤めた会社を辞め、1カ月の半分ぐらい面倒を見に来るようになった私に、ねえちゃはよくこんなふうに言います。

少しでもいい会社に入って、仕事をバリバリやって、少しでもいいところを見せてやれれば親も喜ぶのでは、と思ってそれなりにガンバってきたつもりだったのだが……

実は、そんなのぜんぜんどうでもよくって、少しでもいっしょに暮して、いっしょに話したり、笑ったり、怒鳴ったりできることを心の底から願っていた。

あたり前と言えばあたり前のことに、長い歳月をかけてやっと気がついたときには、容易く整理しきれないショックを感じました。

まして、「よかった、きょうはまだ息子の顔は覚えている」と、真顔で不安がる昨今では、肩書も、見てくれも、しょせんはどうでも良かったんだ、とホッとするような、後ろめたいような、妙な気持ちになります。



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2017年01月18日

見当識

最近ねえちゃは、「バカになっちゃって、どこに居るのか、何がなんだかわからなくなっちゃって」と、電話などで事あるごとに決まって言います。

きょうはデイサービスの日。最近はだいぶ習慣になってきて、迎えに来てもらうと、さほど抵抗なくセンターへ出かけられるようになりました。

でも、どこに来ているのか、何をしているのか、といった状況把握はチンプンカンプンで、うまくできていないようです。

いまの季節、日付、朝、昼、夜の区別や時刻、自分がいるここはどこで、なぜここにいるのか、といった基本的な状況把握のことを「見当識」というそうです。

そして、アルツハイマー病患者には、こうした見当識の障害がよく発生するそうです。

見当識障害には、「夜なのに昼と勘違いする」「季節感がなくなる」「よく知っているはずの道に迷ってしまう」といった症状もあるとか。

ハタから見ていて、いずれも、ねえちゃの症状に一致しています。冒頭のことばも、自分の見当識がおかしくなってきていることの率直な訴えなのかもしれません。



2017年01月17日

「御嶽噴火」提訴

犠牲者58人、行方不明者5人を出した2014年9月の御嶽山噴火災害の遺族が、噴火警戒レベルを引き上げなかったことや地震計の故障を放置したことに対して、国と県に総額1億5千万円の損害賠償を求める訴訟を起こすそうです。

もうあれから2年半近く経つのだな、というのと、信仰の山「御嶽」も損害賠償が争われるのか、という何とも言えない驚きを感じたニュースでした。

連れ合いの仕事で、以前、木曽で暮らしていたこともあるねえちゃや私にとって、御嶽山といえば、

  木曽のナーなかのりさん 木曽の御嶽ナンチャラホイ
  夏でも寒いヨイヨイヨイ
  袷(あわしょ)ナーなかのりさん 袷やりたやナンチャラホイ
  足袋ょ添えてヨイヨイヨイ

と、盆踊りの定番、木曽節でうたわれる神聖な信仰の山です。

御嶽信仰を普及させた一人、普寛行者は辞世に、「なきがらはいつくの里に埋むとも心御嶽に有明の月」という句を詠んだそうです。

神の山に登って、噴火に遭遇することになった。それは、もはや「天のさだめ」というようなあたりで落着する時代ではないということなのでしょう。

神さまの山をめぐり、法廷でどうんなふうに裁かれることになるのか。先行きを、静かに見守りたいと思います。



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2017年01月16日

恍惚の人

いま「認知症」と呼ばれているものを私がはじめて知ったのは、45年前に出版された有吉佐和子の小説『恍惚の人』でした。

私に限らず、日本人がボケ、痴ほうといった症状を意識するようになったのは、この小説がきっかけだったといっても過言ではないかもしれません。

1972年に新潮社から「純文学書き下ろし特別作品」として出版され、翌1973年には森繁久彌の主演で映画化されました。

主人公の立花昭子は、小雪が舞うある日、仕事から帰る途中で舅に出会います。話を聞くと、姑が起きないのでお腹が空いたと言います。そこで急いで家に帰ってみると、姑は玄関に倒れ、すでに死んでいました。

舅は惚けてしまっていて自分の息子の顔すら忘れているのに、なぜかさんざん虐めていた嫁の昭子のことは、しっかり覚えています。

こうして昭子は仕事のかたわら舅の面倒をみることになり、暴れたり徘徊したりする舅の介護に苦悩する日々がはじまります。

夫は舅の世話を昭子に押しつけるだけで、福祉施設の職員に相談しても、老人ホームに入れるより家庭の主婦がしっかり世話をすべきだと言うだけ。

ある日、舅は風呂で溺れて肺炎にかかります。責任を感じた昭子は、舅の面倒を真剣に見ることを決意しますが、舅の痴呆はますますひどくなって子供のような無邪気さも見せようになり、やがて安らかに息を引き取ります。

1972年の年間売り上げ194万部の大ベストセラーとなり、「恍惚の人」は当時の流行語にもなりました。

しかし文壇からは、「あんなもの小説じゃない」との声が上がったりして、あまり評価されなかったそうです。

家の高齢者の面倒は嫁が見るのが当たり前と考えられていた当時は、嫁と舅のあいだの問題をあれこれ描いた、という読み方がされたのでしょうか。

現代では、認知症の問題は家庭内に閉じ込めず、デイサービスなど社会的に解決をさぐる道が開かれつつあります。しかし有吉が提起した問題の本質は、いまも変わらず残されたまま、のようにも思います。
 


2017年01月15日

軽井沢スキーツアーバス事故1年

軽井沢町でスキーツアーの15人が死亡、26人が重軽傷を負ったバス転落事故からちょうど1年となりました。

犠牲になった大学生の親族や友人たちが、国道18号碓氷バイパスの事故現場を訪れて、冥福を祈り、再発の防止を願ったそうです。

事故は昨年1月15日午前1時55分ごろ、バスが対向車線側のガードレールをなぎ倒して道路の外に転落しました。
亡くなったうち乗客の13人はすべて大学生でした。

国が定める基準(約27万円)を下回る金額(約19万円)でバスツアーを引き受けていたなど、バス会社や旅行会社に多くの法令違反が分かっています。

雪が少なくてスキー客がなかなか集まらないので、値段を下げていたともいわれます。

私は、高速バスで東京と長野の間を行き来しますし、ねえちゃも乗るとすればバス。

1年に合わせるように、きのう、きょうと大雪に見舞われたので、なおさら他人事でないように思われます。



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2017年01月14日

雪かき

この冬最強の寒気が入り込んだきょう、長野市内も、この冬初めての本格的な積雪となりました。

一日中パジャマのことが多いねえちゃも、珍しくきょうは、朝早くから暖かめの普段着に着かえて、雪かきに精を出しました。

「向かいの人が前の道をかき始めたので、やらなきゃと思って。お隣より早かったよ」と言っていました。

認知症が進んできても、雪かきは隣近所で協力してやらなければいけないもの、という義務的な意識は決して消えていないようです。

帰ってこれなくなったりするので最近は散歩を控え気味のねえちゃにとって、雪かきは、気持ちも体もリフレッシュできる絶好の機会かもしれません。

冬型の気圧配置はあしたも続き、15日午前6時までの24時間降雪量は長野県北部の多いところで70センチになるそうです。
 
私は東京へ戻りましたが、「明朝も雪かきがんばってね」というとやる気満々でした。
 

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2017年01月13日

一番の寒気

きのうから、長野の天気予報は「雪だるま」のイラストがずらりと並んでいます。

今朝もかなり積もっているのかな、と思っていたら「ほうきでサッと掃くだけで片付いた」と、ねえちゃは拍子抜けのように言っています。

家には2台分の駐車スペースがありますが、いまは車がないので「大雪が降っても、そこへ放り込んでおけば大丈夫」と、ねえちゃは自信を持っています。

土日は、この冬一番の寒気が入り込んで、14日夕までの24時間予想降雪量は、北陸の多いところで100センチ、関東甲信で70センチにも及ぶとか。

雪で外へ出られなくても大丈夫なように、スーパーで惣菜、野菜、バナナなどを買って来ました。

今度の寒気は、センター試験とぴったり重なります。ほどほどの雪で終わってくれるといいのですが。



harutoshura at 22:12|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2017年01月12日

電話

先日、「あくびコミュニケーションズ」というところの担当者から、NTTの電話やネットのサービスなどを一括代行してやることになった。こういうプランにすると、大幅に安くなるのでいかがですか、といった内容の電話がありました。

ねえちゃは何が何だかわからないでオロオロしていましたが、「こういった時代なので、別の係りのものが契約内容の確認の電話を30分後くらいにまた入れさせていただきます」ということで、同じことについて別の人とあらためて確認のやり取りしなければなりませんでした。

こういうのは「オレオレ、***なので金振り込んで」というわけではないので、そんなに警戒する必要がないのでしょうが、最近のねえちゃを見ていると「電話」は、相当に気をつけなければならないな、と思います。

私は、自分の時間に問答無用で割り込んでくる「電話」が大嫌いで、常時サイレントマナーモードにしておくなどして極力出ないことを信条にしています。代わりに、手紙やメールは必要に応じてしばしば書きます。

ねえちゃにも、家族や親戚、近所の人以外には出ないように言っているのですが、もちろんそんなのは忘れてしまっていて、電話が来れば何でもすぐに出てしまいます。基本的に、電話で話すのが好きなようです。

長野県警によると、2016年の特殊詐欺被害は215件、被害額は4億8952万円で、前年よりだいぶ減ったようです。が、医療費が戻るなどとうそを言って金を振り込ませる「還付金詐欺」など手口は多様化している模様。油断は大敵、なのでしょう。
 


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2017年01月11日

メニュー

きょうはデイサービスの日。ねえちゃは、無事に行って帰って来ました。 いつもどっかへやってしまう連絡カードがめずらしくあったので、見せてもらいました。

名前の書かれたビニールのケースがあるはずですが、またどこかへ“行方不明”にしてしまったみたいです。 カードには、一日にやったメニューがいろいろと記載されています。

【食事】ご飯、味噌汁、蟹クリームコロッケ、ひじきの煮物、しらす和え、パインのシロップ煮、白玉しるこ(おやつ)

【訓練・レクリエーション】リクリエーション、ストレッチ体操、脳活体操、口腔・嚥下体操、塗り絵、漢字パズル、運動器、メドマー(マッサージ機の一種)、屋内歩行トレ(100m)、セラバンド(ゴムバンド)トレーニング、日常生活訓練

驚くほど盛りだくさんのことやってんだな、と感心します。ただし、いつものように、ねえちゃはこれらのメニューのほとんどみんな忘れてしまっています。

ほとんど唯一覚えているのは、お風呂のこと。「デイサービスで入ってきたので、きょうは沸かさないから」とのことです。



harutoshura at 21:55|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2017年01月10日

雪不足

この冬は、長野は雪が少なくて、スキー場などでは困っているとか。そういえば冬になれば、朝、家の前の雪を掻くのが日課のねえちゃも、この冬はまだ一度もやっていません。

たとえば、長野オリンピックの会場にもなった白馬村では、村内5スキー場のうち全面滑走可能なのは一つだけ。特に標高の低いコースが主のスキー場が苦戦しているそうです。

それでも寒気の影響を受けて、明日あたりからかなり冷え込んで雪が降る見込み。今週末には、長野市内も本格的な積雪になるかもしれません。

物忘れがひどいねえちゃですが、最近ようやく「水曜日はデイサービスの日」ということは、頭のどこかに留まっているようになりました。

「雪は大丈夫かな?」「お嫁さんが、いつものように電話で起こしてくれるかな?」と、明日がちょっと気になっているようです。



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2017年01月09日

やりたいコト

御嶽海、日馬富士から初金星、という朗報を気にかけるでもなく、ねえちゃはきょうも寝たり、起きたりの生活です。ここ二夜ほど、好きなお風呂にも入っていません。

親せきが、シンガポールへいった、イタリアを旅行した、といった話をしても、いっこうに興味を示しません。海外旅行の入国審査などで英語で質問されたり、といった「恐怖」は、ねえちゃにとっては、とてもじゃないけど受け入れられるシロモノではないようです。

6年前に死んだ連れ合いは、何も口にできないようになっても、指でサカズキをはさむ仕草をしたりして最後まで大好きだった酒を飲むことだけを楽しみにしていました。

「あの温泉に浸かってからいとか、アレだけは食べておきたいとか、死ぬ前になにかやりたいことないの」と、繰り返しても、いつものようにキョトンとしているばかりです。お金さえあれば、あれもやりたい、これにも手を出してみたい、ということだらけの私にはなんとも信じられません。

タテマエではなく、ヒトがなんと言おうとホントに好きなモノ、コトに出あえるかどうかって、人生を相当に左右するかもしれないなと、改めて感じます。



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2017年01月08日

初場所

大相撲初場所がはじまりました。初日、長野県期待の星、前頭筆頭の御嶽海は、元気な相撲で大関豪栄道を破って、幸先よいスタートを切りました。

御嶽海は立ち合い、激しい突きでもろ差しになって左に逃げる相手を追い詰め、大関がよく見せる首投げをしのいで寄り切りました。

御嶽海らしい動きの良さで、気持ちがスッキリする快勝。ところが、ねえちゃのほうは相変わらずアタマも気持ちもスッキリとはいかないようです。

相撲のテレビ観戦どころではなく、「ねにがなんだかわからない」と嘆きながら一日中ふとんと家の中のぶらぶらを繰り返していました。

実姉が相撲がすごく好きなので、場所中はテレビをちゃんと見て、姉と電話で相撲の話ができるようになる。

というのが、今年のねえちゃの一つの目標です。

が、残念ながら、こちらのほうは御嶽海のような幸先のいいスタート、というわけにはいきませんでした。



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2017年01月07日

問答無用

“暗くなったらすぐに食事にする”と、ねえちゃの頭の中にある“生物時計”には刻まれているのでしょうか。

きょうもいつものように午後6時前にせっせと一人で夕食を済ませ、食器を片付けて日記を書いています。

「夜はいっしょに正月用のタコを切って食べよう」と、昼には約束していたのですが、やはりそんなことはどこかに吹っ飛んでしまっていて、冷蔵庫にあるおかずで「一人で食べちゃった」。

私が居ることは認知しているようではあるのですが、食べることに関しては、まるで意地悪バアさんのように問答無用にマイペースを貫いています。

最近はそれが当たり前になってきたので、こちらも怒る気力もわいて来なくなりました。

一人で正月用のタコ、というのもなんなので、午後6時ごろ近くのスーパーで見切り品を少しと、ねえちゃの好きな饅頭を買って来ました。

私が自分のおかずを作っていると、夕食後の“お茶”の時間なのか、その饅頭を一人でパクパクおいしそうに食べています。



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2017年01月06日

タコ三昧

今年の正月は何を食べたいとねえちゃに聞くと「タコだ」というので、年末に、冷凍の、大きな真ダコと酢ダコを注文しておきました。

もう食べたかなと思い、きょう行って冷蔵庫をのぞいてみると、注文したいろんなタコが冷凍室に置かれたまんまになっています。

タコを注文したことだけでなく、冷蔵庫に何が入っているのか、いつが正月なのかさえも、ちんぷんかんぷんのようです。

日本人とタコとの結びつきは古く、大阪府の弥生時代の遺跡からは蛸壺形の土器がいくつか出土しているとか。とくに、鮮やかな紅色をした酢だこは、正月のおせち料理にはなくてはならない一品となっています。

タコは低カロリーで、タンパク質、タウリン、亜鉛などが豊富。きっと認知症にも、悪くはないはず。あすからの連休は、タコ三昧ということになりそうです。



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2017年01月05日

75歳高齢者

日本老年学会などが、これまで65歳以上と定義されている「高齢者」を、75歳以上に引き上げる提言を発表したそうです。

医療の進展や生活環境の改善によって、10年前に比べて身体の働きや知的能力が5~10歳は若返っていると判断したことによるそうです。

2015年10月1日現在の65歳以上の高齢者人口は3392万人。総人口に占める割合(高齢化率)は26.7%にあたります。

たしかに、4分の1以上の人たちが支えられる立場になる「高齢者」という定義というのは、支える人たちの負担の大きさを考えると、どうかなという気がします。

ちなみに75歳以上の人口は1641万人、全体の12.9%になります。人口のピラミット構成からすれば、こっちのほうが現実的に受け入れやすい面が多いかもしれません。

ねえちゃも75歳までは、アルコール依存症や癌などいろんな病を抱えていた連れ合いの世話もあって、ボケているヒマなどありませんでした。

ところが、連れ合いが亡くなった75歳から現在までの5年間に、本人も思いがけないほど急速に老化や認知症が進んできました。

「75歳高齢者」というのは、ねえちゃの場合にはけっこう適合しているようにも思います。



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2017年01月04日

「仕事始め」

きょうは、ねえちゃも「仕事始め」です。いつものようにお嫁さんの電話で起きて、だいぶ慣れてきたらしく元気にデイサービスセンターへ出かけました。

帰って来てから「新年だから何かいつもと違った出来事あったの?」と聞くと、いつものように「みんな忘れちまって」といいます。

ただ、センターでお風呂へ浸かった記憶は残っているそうで、「きょうは風呂へ入らずに寝ることにした」そうです。

いつもは毎週月曜日に届けられる生協の宅配ですが、正月なので今週だけは水曜日のきょうが届出日でした。

センターに行っている間に玄関にちゃんと届けられてかどうか尋ねても、どうだったか、こちらもすっかり記憶から消えているようです。

ただし、「冷蔵庫の中はいっぱいになって、これ以上いらない」といっているところからすると、無事、届いているようです。

これで食べるもの心配はなく、いつもの生活にもどっていけそうです。



harutoshura at 19:38|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2017年01月03日

善光寺詣

早いもので、もう正月三が日が過ぎていきます。毎年、三が日には50万人が訪れるという、長野の善光寺。今年も、初詣で賑わったようです。

私は毎年、正月は長野へ戻って善光寺の初詣をつづけて来ましたが、ここ2年ほどは都合があわず、ご無沙汰しています。

3年前にはねえちゃと三が日に映画を見て、善光寺参りをしました。映画はトンと興味を示しませんでしたが、タッタッタッタと参道を元気よく上がっていったのを覚えています。

あのころに比べて、カラダのほうはそんなに衰えたとは思えませんが、認知症のほうはずいぶん進んでしまったな、と実感します。

善光寺といえば昨年は、天台宗側のトップである小松玄澄貫主が女性職員に不当な人事異動や差別的な発言、セクハラをしたと辞任を求められる不名誉な騒動が起きて、全国的な話題となりました。

今年は、名誉回復の年、となるのでしょうか。
 


harutoshura at 21:25|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2017年01月02日

七回忌の年

ねえちゃの年末年始は、次男が来て、いっしょに買い出しやらなんやらしながら、のんびりと過ごしました。

楽しく元気に新年を迎えられたようですが、きょう次男が帰ったあとに電話をすると、いつものように「来たこと、ぜんぜん覚えていない」といいます。

今年は、ねえちゃの連れ合いが亡くなって6年。七回忌がやってきます。

長年の連れ合いの世話から解放されて、好きなことができるかな、と思っていたら、逆に、やることも、やりたいことも見いだせないまま、いつの間にか認知症と対峙しなくてはならなくなりました。

なってしまったのだから仕方がないのです。デイサービスなどで少しでも何か楽しいなってことを見つけて、味わい深い1年になればいいなと思います。



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2017年01月01日

克服できない病

あけましておめでとうございます。家族の連絡や忘備メモになればとはじめたブログですが、いつのまにか1年近くがたち、300回以上更新しました。今年もできる限りつづけたいと思っていますので、お付き合いいただくことができれば幸いです。

もう四半世紀も前になりますが、癌が遺伝子の病として認知されるようなったころ、癌遺伝子研究で世界的に知られるある医学者に「将来、癌が克服されることがあるのでしょうか?」と尋ねたことがあります。

こたえは「人間が遺伝子をもつ生物である限り、いくら医学が進んでも、一つ目、二つ目の癌は治癒できても三つ目の癌で亡くなる、というように完全に克服するということはないだろう」というものでした。

外科手術や抗癌剤のほか、内視鏡、放射線、免疫療法、分子標的療法などいろんな治療の道が開けてきた昨今でも、確かに、癌で亡くなる人が減っているわけではなく、いまだ克服の道筋はついていません。

それでも、癌なら医学的に対処する方法がいろいろとあります。あるところまでは、お医者さんを頼りにできます。

けれどもアルツハイマー病は、病院へ通っても治ることはありません。進行を遅らせると期待される薬はいくつか出ていますが、それらが治療に結びつくわけではありません。

お医者さんに頼ることができない以上、アルツハイマーとどう生きていくかを考え、ともに生きていけるような環境を少しずつでも整えていくよう、患者とその周辺で努めていくしかありません。

癌が遺伝子の病なら、認知症はエイジング(加齢)の病と言えるのかもしれません。高齢化が進む限り、克服どころか、誰もがますますかかわりをもって生きていかなければならない病気となりそうです。

ねええちゃと対峙することを通じて、このやっかいな病気について少しでも深く考え、ともに生きていく方途をさぐっていければと思っています。
 


2016年12月31日

床の傷

ねえちゃの家の床には、あちこち、小さな穴が開いていたり傷がついたりしています。

壁や扉にもへこんだリしたところが、ところどころにあります。それらのほとんどは、私がつけたものです。

ねえちゃが、言うことを聞いてくれなかったり、わけのわからない行動に出るとアタマにきて、茶碗や菓子箱、電話機などいろんなものを投げつけてしまった、その痕跡です。

ねえちゃは、いまあったことや言ったことを次の瞬間には忘れてしまいます。冠婚葬祭や病院の予約など、直前になって勝手にキャンセルしてしまうのは当たり前。

一晩に2日分、3日分の薬を飲んだうえ、おまけに関係のない私の薬まで飲んでしまうこともあります。

そんなことがあると気が短い私はつい大声を張り上げて怒ったり、ものを投げたりしてしまうのです。 ねえちゃは、それが怖くなって真夜中にお嫁さんにSOSの電話をかけることもありました。

最近は「こんなんなら死んだほうがまし。でも殺してくれと頼んだら、お前が牢屋に入らなきゃならなくなるし」と、ときどき口に出すこともあります。

今年は、ねえちゃの認知症が急激に進んだ年となりました。一方で、専門医やケアマネージャーに相談に乗ってもらって、「これから」への模索を始めた年でもありました。

ねえちゃとずっと対峙してきた私には、人間というものについて、生きるということについて、あらためて考えさせられる年でもあったと思います。

それから、このごろは少し忍耐強くなってきたかな、とも。そういう意味では、ねえちゃのおかげで本当に勉強になった1年だったな、と感じています。



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2016年12月30日

ドアチェーン

早く日が暮れてしまうせいもあるのですが、最近、午後6時過ぎにねえちゃの家に行くと、ドアチェーンが掛けられていて入れてもらえなくなることがしばしばあります。

ねえちゃが寝込んでいたりすると、合鍵を持っていてもチェーンで締め出されて、「開けてくれ」と大声で叫ばざる得なくなるのです。

訪れることを直前に知らせておけば、以前は必ず玄関に明りを灯して待っていてくれていたのですが。最近は、それを望むのも、難しくなってきたようです。

会うときまって、「オレはだれだか分かるかい?」と聞くのが、最近は挨拶の代わりになってきました。

以前は笑いごとのように受け止めていましたが、最近は「いまんところわかるけど……」と不安げに頭をかしげるようになってきました。

そんなとき、症状がどんどん進んでいるんだな、しみじみ寂しさがわいてきます。

「正月くらいは賑やかやろう」と以前はいろいろと考えていました。でも、最近は「年末年始くらいは徘徊したりしないで静かにしてて」とついつい本音を漏らしてしまいます。



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2016年12月29日

髪がない

きのうの夜、ねえちゃから「明日の朝7時に起こしてくれ」と電話がありました。

理由を聞くと、近所の人と今年最後の美容院に行こうと午前7:45に約束をしたのだそうです。

私は完全に夜型なので、朝7時に起きるのは不可能です。しかたがないので、残っていた仕事を片付けるついでに朝まで起きていることにしました。

朝、電話をかけて起こすと最初は何が何だか分からなかったようですが、話しているうちにようやく美容院のことを思い出しました。

夜、「美容院はどうだった?」と聞くと、また何が何だかわからない、といいます。

しかたないので「鏡を見てみて」というと「髪がない。ない」と大きな声で返ってきました。

美容院へ行ったことが、やっと少し分かったようです。



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2016年12月28日

仕事納め

きょうは、ねえちゃのデイケアセンター通いの今年の最終日です。

いつものようにお嫁さんに電話で励まされて、パジャマを着替えて、何とか出かけました。

センターで何をやったかは「まったく覚えていない」そうですが、行ったことはかろうじて頭に残っているようです。

ねえちゃも、これでいちおう「仕事納め」となりました。

ただし、もう郵送や払い込みが済んでいる「市田柿」について、何をまた勘違いしたのか、「困っちゃった。連絡して代金を振り込まなけりゃ」と、まったく関係のないめいのところまた電話をすると言っています。

何がなんだか分からない電話を何回もしまくることが、最近はもう当たり前になってきましたが、みんなが成れているわけではありません。

「いくら長年い付き合いのある親戚にでも訳のわからないこと言ってったら愛想を尽かされちゃうから、年末年始くらいは騒がず静かにしてて」と、いつもの愚痴をまた言ってしまいました。



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2016年12月27日

涙もろく

きょう東京へ帰らなければならなくなった私は、残りものをかき集めて、お昼に焼うどんと茸ソースのパスタを作りました。

ねえちゃは肉が嫌いなので、「パスタなら肉入ってないけど食う?」というと、食べると言います。

私が作ったのでうまくはないのに決まっているのですが、歳をとって味覚も衰えてきたのか、「おいしい」「おいしい」と涙を浮かべながら食べています。

むかしは料理作りが自慢だったねえちゃ。でも、いまでは作るすべを忘れてしまったのか、気力も湧いてこなくなっってしまったのか、すっかり料理ができなくなってしまいました。

そういうのがなんとももどかしい、というのもあるのか、最近ずいぶん涙もろくなって来たなと感じます。



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2016年12月26日

市田柿

ねえちゃが、おいの家のお嫁さんの実家に注文していた干し柿が届きました。

市田柿の名は、長野県下伊那郡の旧市田村で盛んに栽培されていたことに由来します。飯田・下伊那地方の優良系統を選んで栽培し、商品化が進められてきた、日本最大の生産量を誇る干し柿です。

比較的小ぶりなのが特徴といわれていますが、幅広の紡錘形をしていて、食べごたえがありそうです。

市田地方で柿の栽培が始まったのは、江戸時代、伊勢神宮参拝で柿栽培が盛んだった美濃からもたらされのがきっかけという説が有力だそうです。

当時は焼柿とよばれ、囲炉裏端で焼いて渋を抜いて食べられていたようですが、しだいに家の軒先などに吊るして乾燥させるようになりました。

飯田・下伊那地方では、元旦に食べた干し柿から出てきた種の数が多いほど、たくさんのお金を蓄えることができる、という言い伝えがあるとか。さて、来年はどうでしょう。

ねえちゃは、おいの関係ではなく、めいから送られてきたと勘違いしてしまうというちょっとしたアクシデントはありましたが、料金の振り込みも終了。さっそく頬張りはじめました。
 


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2016年12月25日

投函

最終的にねえちゃは、親戚や友人あての、パソコンで印刷した16枚の年賀はがきを、きのうポストに無事投函しました。

投函した年賀状のあて先は、日ごろメモをしたり領収書を貼りつけたりしている大学ノートに書き込みました。

20枚買っておいたので、残りは4枚。うち1枚は、喪中のお知らせが来ているのを忘れていて印刷してしまったので余りは3枚です。

出していない人から送られて来た場合に備えて、3枚では心もとないので予備に、ねえちゃが気に入ったイラストの入った5枚入りの年賀はがきセットをスーパーで買ってきました。

「元日になったら、ノートと照合して、送っていない人の宛先を書いてポストに投函すればいいから」と話してはおきましたが、いまのねえちゃには、誰かの手助けがないと到底できない作業です。
 


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2016年12月24日

さっさとクリスマス

入れ歯が外れやすくて具合が悪くなった、とねえちゃがいうので、予約を取ってかかりつけの歯医者さんへ連れて行きました。しばしば、予約しては直前キャンセルを繰り返しているところです。

予約した時間通り、すぐに入れ歯の調整から歯垢落としまでていねいにやってくれたのですが、診療が終わってから清算までに多少時間がかかりました。

気にするほどの時間ではないと思うのですが、「いつまで待たされるんだろう」「何やってるんだろう」とブツブツ。ねえちゃは気が気ではありません。以前の忍耐強いねえちゃからは、考えられないことです。

「これといってやらなければならないことがあるわけじゃないのに、何をそんなに急いでいるの」と聞いても、わけのわからないことを言っています。

世の中クリスマスだから、とスーパーへ寄って、チキンやエビやらちょっぴりいつもと違うものを買っ帰っても、そんなことはトンと意に介さず、ねえちゃは冷蔵庫の中からあり合わせを取り出して、いつもの夕食です。

私がテレビを見ているあいだに、さっさと片付けて午後7時前にはもうパジャマに着替えています。「バカになっちゃった」と気にし出すと、頭の中がいつも切羽詰まったような状況に追い込まれてしまうのでしょうか。

認知症が進むにつれて、「のんびり構えてドンと生きてけばいいじゃない」といった余裕が、どんどんなくなっていくようにも感じます。



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2016年12月23日

年賀状

きょうは、ねえちゃの年賀状作りです。

長野県「雷鳥くんの初日の出」、という絵が右下に入った年賀ハガキに、「恭賀新年」と繭玉のイラストをくっつけて印刷しました。

今年買ったのは20枚だけですが、困ったのは、どこへ送るのか、ちんぷんかんぷんで、ねえちゃはとんと決めようとしません。

もう2週間も前から、だれに出すか決めといてと言っているのですが、これまでに来た年賀状をパラパラめ繰り返しているだけです。

年賀状というものがどういうものだったのか、頭の中から消え去りつつあるようにも思えます。

あの人はどう、この人はどうする、と私のほうで指定してなんとか出す人を決めて、とりあえず16枚、印刷しました。

ひょっとするとねえちゃの年賀状を出すのも、これが最後になるかもしれないな、とちょっぴり寂しい感じもしています。



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2016年12月22日

連絡カード

きのうデイサービスセンターから持ち帰ったものをみんな見せて、というと、その中にクリアケースに入った連絡用とみられるカードが入っていました。

これが、ねえちゃがしばしば「ない、ない」と言っていた「連絡帳」のようです。

「昼食」には、鯖の照焼き、里芋の煮物、ブロッコリーの辛子マヨなど。

「訓練・レクリエーション」には、ストレッチ体操、脳活体操、塗り絵、般若心経の写し、屋外歩行トレ(240M)などなど、やったことが細かく記入されています。

ずいぶんいろんな活動をやっているんだな、と驚かされるほどです。

ねえちゃはそれらのほとんどを忘れてしまっていますが、ただ、テーブルを囲んで4、5人の人たちと話をした記憶は残っている、といいます。


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2016年12月21日

冬至

きょうはデイサービスの日。ねえちゃは、このあいだ甥たちが届けてくれたゆずを3個持って出かけました。

「センターのお風呂で使ってもらえれば」と思ったのでしょう。ちょうど、きょうは1年で昼の時間が最も短い冬至でした。

冬至の日にゆず湯に浸かると「風邪をひかない」ともいわれ、江戸時代からつづく風習になっているのだそうです。

今冬は特に、インフルエンザや風邪が流行っている様子です。まさに、ぴったりのタイミングでした。

持っていったゆずは、さっそくセンターのお風呂に浮かべてもらったそうで、ねえちゃも大満足です。

相変わらず帰って来るとたいていのことは忘れてしまいますが、通うのにもだいぶ慣れて、こうした心遣いをする余裕も出てきました。

喜ばしい、一歩前進です。



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2016年12月20日

「連絡帳」の不思議

あしたはデイサービスの日。ねえちゃから「連絡帳どこへ行ったろう?」と、突然、電話がありました。

「そんなこと、わからないよ!」。

デイセンターと家族とのあいだの連絡のため、それらしきモノがあるようではあるのですが、私はまだねえちゃから見せてもらったことがありません。

デイサービスから帰って来たときに毎回、「連絡帳は?」と聞いてみても、そのようなものがあるのかないのか、持ち帰るのを忘れたのかどうなのか、はっきりしたことを覚えていないといいます。

けっきょく、できるだけ探してみて、無いようならあした担当の人に聞いてみる、ということにしました。

が、あしたになれば、それを探していたこともまたきっと忘れているのでしょう。



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2016年12月19日

「真田丸」完結

大河ドラマ「真田丸」も、とうとう最終回の放送が終了しました。思ったよりアッサリ系の最後だったな、という感じがしています。

真田氏ゆかりの上田市では、パブリックビューイングがあって、詰め掛けた人たちが「赤備え」の甲冑にちなんだ赤い衣類などを身に着けて最終回を見届けたそうです。

また、主人公の信繁(幸村)がモデルのご当地キャラクター「真田幸丸」と、来年の大河「おんな城主直虎」の主人公、井伊直虎の生まれ変わり、という浜松市のキャラクター「出世法師直虎ちゃん」が交流するイベントもあったとか。

信繁の兄、真田信之の所領は上田から松代へと移りましたが、松代はねえちゃの家の近くにあります。今年は、そんな松代でもいろんなイベントが開かれて賑わいを見せました。

近くが舞台になっているんだから話題の「真田丸」くらいは毎週見るようにしたらと、ねえちゃには何度も言ってきましたが、とうとう、どういう時代劇なのかチンプンカンプンのまま1年が過ぎてしまったようです。



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2016年12月18日

ツアーバス

バスタ新宿が出来て、新宿の渋滞がひどくなったという報道もあるようですが、JR新宿駅南口と直結して乗換はずいぶんスムーズになりました。

それから、ねえちゃの家がバス停に比較的近いので、最近長野へ行くのにはほとんど高速バスを利用しています。

バスといえば、軽井沢町でスキーツアーの大学生ら15人が死亡したバス事故から間もなく1年になります。

そのためか、今季、県内外のスキー場をツアーバスで訪れる人はかなり減っているそうです。

ツアーバスの安全性について利用者側の不安感が払拭されないため、新幹線やマイカーに流れているという見方もあるようです。

いずれにしても、雪が降ったり道路が凍結することが多くなり、いよいよ雪道の峠越がしんどい季節に入ってきました。



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2016年12月17日

「混合型」

3年ほど前、ねえちゃがMRI検査をした結果について、先生から「血管はきれいに映ってますよ」と言われたことがあります。

認知症には、アルツハイマー型のほかに脳血管性のものがあります。

ねえちゃはむかしから血圧が高く、高血圧の薬をずっと飲んでいたので、当時、認知症だとすれば脳血管性かなと思っていた私は、ホッとした覚えがあります。

でも、アルツハイマー型の場合でも、高血圧症が関係している可能性があると最近は考えられるようになってきました。

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究者らによると、生活習慣の九つの要因がアルツハイマー病に寄与している可能性があるとか。

九つの要因とは高血圧のほかに、肥満、頸動脈疾患、うつ病、脆弱性、教育水準の低さ、ホモシステイン値の高さ、喫煙、糖尿病で、大規模な統計解析によって世界のアルツハイマー病の3分の2にこれらの因子が関連していることが分かったそうです。

とともに、かつては全く違うと考えられていたかつて脳血管性とアルツハイマー型ですが、最近は「混合型」の認知症というとらえ方がされることもあるそうです。

そこらへんについても、今後はもう少しきちんと勉強してみたいものだと思っています。 



2016年12月16日

カレンダーの?

ねえちゃのカレンダーを見ると、12月18日(日)のところに、「デイサービス10:00**さん」と赤いマジックで書いてあります。

「これ何なの」と聞いてみると、「何だかよくわからない」といいます。「自分で書いたんでしょ!」「ん~ん。そうなんだけれど」。

日曜日は、デイサービスは休みだし、ケアアドバイザーの人が来るというのもヘンです。担当者の人に電話をしても、そのような予定はないといいます。

一方、12月26日のところには、「薬をもらいにお医者さんへ行く」とこちらも、赤いマジックで書き込んであります。

昨日いっしょにお医者さんのところへ行って、来月までの薬をもらってきたばかり。

「きのう行ってきたばかりなのに、これ何なの!」とやや厳しく聞いても、「何が何だか? 書いたかどうかも覚えていない」とねえちゃはいいます。

単なる書き間違えなのか。それとも、夢で出てきたことか何かが気にかかって書き込んだのか。いったい、どういうことなのか? 不思議です。



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2016年12月15日

テクシー

きょうは、ちょっぴり寒かったけれど、雪のアルプスがすっきり見渡せるいい天気になりました。

こんないい天気なんだからと、ねえちゃを連れて散歩がてら脳神経外科に行きました。

薬を処方してもらうのは、今年はこれが最後になります。

「アタマのほうは、進行していかざるを得ないでしょうが、冬のわりには血圧は安定していますね」と先生は言っていました。

近くのスーパーで、週末用の食料品を調達して、近道を探りながら、家までテクテク帰りました。

「テクシーだと、タクシー代の分、食べ物が買えるからもうけもの」と、ねえちゃはご機嫌でした。



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2016年12月14日

百ます計算

きょうは、デイサービスセンターの日です。ようやく、だいぶ慣れて来たのか、ねえちゃはダダをこねることもなく、無事に出かけました。

センターでは、いつものようにお風呂に入り昼食を食べて、アタマや体のトレーニングをしたようです。顔見知りの人も少しずつ出てきたとか。

きょうやったというプリントのなかに、百ます計算がありました。

百ます計算は、縦10×横10のますの左と上にそれぞれ0から9の数字がランダムに並べられていて、それらの交差するところに足し算や引き算など指定された計算方法の答えを記入する計算トレーニングです。

小学校の教師をしていた陰山英男さんが、小学生の基礎学力向上のために利用して成果をあげて普及したため、「陰山メソッド」として話題になったこともあります。

小学生の学力向上のための取り組みが、認知症のためのトレーニングにもなっているのはちょっとした驚きです。ねえちゃの成績は、なかなかいいようです。



2016年12月13日

数の子

ねえちゃのきょうの仕事は、お歳暮を選んで送ることでした。

お歳暮には、毎年、数の子を送るのが常でした。

今年もそうするつもりで近くのお店へ行ってみましたが、店員はみんなサンタクロース姿で、お歳暮ムードはもうありません。

「お歳暮で数の子を送りたいのですが」と店員に聞くと、「今年は品薄で、ここにある一つしかありません」といいます。

別の店に行くと、こちらはたくさん並んでいましたが、「生の食品の発送はもうやっていません」の返事。

しかたがないので、「お歳暮人気ナンバーワン」だという缶ビールにすることに。宅配の手続きをして、なんとか完了となりました。

出足の遅れが少々ひびきましたが、店を巡って、ねえちゃは久しぶりにたくさん歩きました。
 


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2016年12月12日

ゆうちょ

アタマが思い通りにならなくなったねえちゃにとって、生きていくためのお金をどうやって管理していくかが、大きな悩みになっています。

5年前に夫が死んだとき、農協などの他の金融機関に預けていたお金はすべて清算して、八十二銀行とゆうちょだけにまとめました。

それでも、郵便局から「定期」の書きかえのお知らせのハガキとかが来ると、何が何だかわからなくてトラブッてしまいます。

それじゃいっしょに、明日にでも郵便局へ行って書きかえの手続きをしようか言っていたら、きょう、ちょうど郵便局の担当者が家に来てくれました。

いまの状況を考えて変更することにして、払戻請求書などにハンコを押しました。手続きのため通帳などを預けるついでに、年賀はがきも20枚たのみました。
 


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2016年12月11日

お歳暮

年の瀬も間近になって、やることのないねえちゃもさすがに、差し迫ってやらなければならないことがいくつも出て来ています。

まずはお歳暮。毎年、親せきを中心に何軒かへおくっているのですが、どこへ送っていたのか、ねえちゃの記憶にはほとんど残っていません。

住所はこっちで調べるから、どこへ送るかだけでも、いつものノートに書きだしておいて、といってもぜんぜんその気になってくれません。

それから年賀状。今年来たのは、どこかにしまい忘れてしまいました。とりあえず、何枚買うのと聞いても、「10枚かな20枚かな……」。

「お歳暮も、年賀状も、今度がもう最後になるかな」と、少々弱気な言葉も飛び出しました。



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2016年12月10日

柚子湯

きのう、おいたちからもらったユズをねえちゃはさっそくお風呂に浮かべて、柚子湯に浸かりました。

おいたちが来たことすらすぐに忘れていたのですが、せっかくユズがあるのだからお風呂に、といったあたりは不思議に忘れません。

「ゆず湯に入れば風邪を引かない」とよく言われますが、日本では江戸時代から冬至にユズを浮かべて入浴する習慣があったそうです。

実際、柚子湯には血液の流れを良くする血行促進効果があって、風邪の予防だけでなく、冷え性や神経痛、腰痛などにも効くとか。

また、ひびやあかぎれを治したり、湯冷めを防ぐ効果もあるそうです。

ほんとうは輪切りにして入れたほうがいいようですが、とりあえず5個ほど、丸いまんまお風呂に浮かんでいます。

確かにじわっと温まってきて、快適です。



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2016年12月09日

ユズの来客

きょうは、ねえちゃの60代のおい2人が、採りたてのユズをたくさん持って訪ねてくれました。

お昼にはお寿司の出前を頼んで、最近の郷里の様子や昔の実家のことなど、2時間半ほどひっきりなしに話をしました。

1分前のことでもみんな忘れてしまうねえちゃですが、母親が死んだときの模様など、昔のことは驚くほどよく覚えていて、いま見てきたばかりのようにしゃべりまくります。

ふだん、しゃべりたくても、しゃべる相手がいないことが多いので、久々に大満足だったようです。

けれど、夜になって「きょうだれが来たの」と聞いても、記憶からすっかり消え去ってしまったようで、ぜんぜん覚えていません。

おまけに私が居るのも忘れてしまっていて、早々と一人で夕ごはんを食べてしまったといっています。



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2016年12月08日

タニシ

きょうの夜、テレビで、水田でジャンボタニシが稲の苗を食べ荒して大きな被害が出ている、という番組をやっていました。

「そうそう、タニシ、子どものころ取って来てよく食べた」と、ねえちゃは珍しく身を乗り出して、懐かしそうにテレビを覗き込んでいました。

タニシは、淡水に棲息する、数cmの黒っぽく見える巻貝。水田、用水路、池などに広く分布しています。

リンゴの大きさくらいにもなるというジャンボタニシは、スクミリンゴガイをいい、正確にはタニシ科ではないそうなので、ねえちゃの思い出のタニシとは違うかもしれません。

それはともかく、子どものころタニシを取って来ると、一日くらい水に入れておいて泥を吐かせてから、殻ごと味噌汁に入れて食べるのが常だったそうです。

食べるとき殻から中身が出てきやすいように、殻の先のほうを割っておくのだそうですが、うまく割らないと殻の破片がジャリジャリと混ざって食べられたものではなかった、とか。

「味は」と聞くと、「ん~」と言うにとどまりました。
 


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2016年12月07日

1カ月

きょうも朝はあまり乗り気でなかったねえちゃですが、お嫁さんに電話で起こされて、なんとかデイサービスセンターへ行って来ました。

センターでお風呂に入ったこともちゃんと覚えているし、「5時前には帰ってきた」と、珍しく帰宅時間もちゃんと話すことが出来ました。

トライアルのときは「行きたくない」とダダをこねて行くのを拒否することもありましたが、なんとなく慣れては来たようです。

これで、センター通いも1カ月無事に続いたことになります。周りとしては、ホッとしていたところ。

センターでいろんな人とだんだん接するようになって、何か、愉しみをみつけてくれればいいのですが。



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2016年12月06日

アリセプト

ねえちゃが飲んでいる「アリセプト」は、日本のアルツハイマー認知症治療分野で初めて世界的な評価を受けたエーザイの薬です。

アルツハイマー病は、脳の神経細胞間の情報伝達をつかさどるアセチルコリンが減少することが知られています。

脳内には、アセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼという酵素が存在します。

アリセプトはこの酵素の働きを阻害することで脳内のアセチルコリン濃度を高め、アルツハイマー型認知症の悪化を防ぐ作用があるとされます。

アリセプトは1997年にアメリカで発売され、99年に国内でも使われ出しました。日米両国を中心にピーク時には世界で3200億円強の売り上げを達成したそうです。

エーザイでアリセプトを開発した杉本八郎さんは、認知症になった母親から、誰なのとたずねられて「息子の八郎ですよ」とこたえると、「そうですか、私にも八郎という子どもがいるんですよ」といわれたことがあったそうです。

これをきっかけに、会社から2度も認知症の開発を中止するよう厳命を受けたにもかかわらず、それを拒んで開発を進めたのだとか。



2016年12月05日

命の綱

きょうは、午後3時ごろ、生協から一週間分の食料が届く恒例の月曜日です。

以前は、生協の配達の人が来ても、来たことをすぐに忘れてしまって何が何だかわからないでいたねえちゃですが、ここ2~3回、来たことをちゃんと覚えているようになりました。

「食べるものなんか自分で買ってくればいい」と1年くらい前まで、生協のことはまったく眼中になかったのですが、買い物に行くことができなくなった最近は、そんなことは言ってられません。

生きていくのに「生協」が頼みの綱になってきているのですから。

物忘れがひどくなっても、生きていくのでどうしても必要な状態になれば、ギリギリのところでまた記憶にとどまるように“復旧”されるのかもしれません。

電話で話すたびにねえちゃは「なんせバカになっちゃって、困ったよ」と嘆きながらも、「お前がだれかはまだ覚えているけど」と確かめるように付け足します。



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2016年12月04日

ホップ

ビールなどに含まれるホップ由来の苦味成分に、アルツハイマー病の予防効果があることが、キリンと東京大学、学習院大学のグループの動物実験でわかりました。

アルツハイマー病を患ったマウスに、ホップ由来の苦味成分「イソα酸」を混ぜたエサを、3カ月間投与したところ、脳内の老廃物を除去するミクログリアという細胞が活性化。

ミクログリアが、アルツハイマー病の原因になるたんぱく質「βアミロイド」の蓄積を防いだり、炎症を抑えたりすることで、病気の進行を抑える効果があると考えられるとか。

これまでにも、適度な量の酒類の摂取は認知症の防御因子として報告されています。とくに赤ワインのポリフェノールは認知症への効果があると考えられています。

ビールに華やかな香りと爽やかな苦味をもたらすホップは、ビールの原料として1000年以上にわたって使われているそうです。

ビールがアルツハイマーの予防になるなんて思いがけない朗報ですが、残念ながらねえちゃはビールも、ワインも、どんなに誘っても酒類は頑固なまでに、決して飲もうとしません。
 


2016年12月03日

土日の食事

最近ねえちゃの食事のよりどころになっていて「宅食」は、土日はお休みです。

それに、生協に頼んでおいた宅配が届くのは、毎週月曜日。

ですから家にある食料は、土日がいちばん少なくなります。

若い世帯の家なら、みんなで外食に出かけることもあるでしょうが、ねえちゃはそういうわけにもいきません。

「今晩は冷蔵庫にあるもので何とかなった。でも、あしたは久しぶりにスーパーへ行こうか」と、話ていました。



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2016年12月02日

姉に電話

ねえちゃは最近、息子の家以外に自分のほうから電話を掛けることはほとんどありません。

これといった用がないということもありますが、ときどき、電話を掛けるやりかたを忘れてしまったのではないか、と感じることもあります。

ただ、生き残っている唯一の兄弟姉妹である姉のところには、何かにつけ、電話をしたいと思っています。

でも、姉は午前中は畑に出ていることが多く、昼過ぎにはお昼寝の時間だとかで、なかなか話すチャンスにめぐまれません。

電話を掛けているという夢でも見ているためなのか、電話の仕方を忘れてしまったのか、最近は「いつ電話を掛けてもつながらない」とイライラしています。

「そんなはずはない。向こうは大家族で、誰かは必ずいるはずなんだから。ちゃんと電話番号を確かめて」と、今晩、改めて掛け直してもらうと、「通じた」と嬉しそうでした。



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