Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する記録です

βアミロイド画像検査

アルツハイマー病の診断は、ねえちゃの場合もそうですが、日常生活で見られる記憶障害や判断能力の低下といった症状と記憶力検査、さらにはMRI画像などを参考に行われています。

できることならもう少し、脳の質的な変化を読み取っての診断ができるようになればな、という気がします。そこで、期待される画像診断法の一つに「PET(陽電子断層撮影)」があります。

PETは、陽電子を出す放射性同位元素を目印とした検査薬を投与して、陽電子が体内の電子と結合する際に出る消滅放射線をカメラで検出し、断層画像を合成します。投与した検査薬の体内分布が代謝や血流の状態を反映するため、脳細胞の活動状態を調べることができます。

アルツハイマー病の原因のひとつに脳神経細胞の老廃物である「βアミロイド」の蓄積があげられています。PETでβアミロイドの蓄積の様子を画像化することで、より機能的な診断が期待されます。

米国では、いま、何万人規模の大規模なPETによる「βアミロイド」画像検査の研究プロジェクトが進められているとか。アルツハイマー診断の新時代が訪れるかもしれません。

気変わり

きょうはデイサービスの日。このあいだのように駄々をこねることなく、ねえちゃは無事に行ってきました。

ねえちゃの気分は、すぐに変わります。「からだの調子が悪くて、とてもじゃないけど動けない」と言っていたかとおもうと、次の瞬間はスタスタ出かけてしまうことはしょっちゅうです。

さっきまで「今夜は風呂に入りたくない」と言っていたのに、「風呂だけが楽しみと言ってたじゃない」と促すと、しぶしぶスイッチをいれます。

「お風呂が沸きました」のアナウンスが鳴ると、「入りたくない」といっていたことなどすっかり忘れてささっと風呂へ入って、「ああ気持ちよかった」とニコニコしています。

別に異常はないのに、からだがおかしくて何も出来ないような気になってしまう。それは一体なんなのかあいかわらず不思議で仕方ありません。

子ガエル

ねえちゃの家の近くの水田のイネも、青々と生長して来ました。ここ2、3日、長野は雨模様です。

オタマジャクシから変態したばかりと見られる、2センチに見たない小さなアマガエルが、水田の畔のあたりからピョコピョコ飛び出して来ます。

雨粒がこびり付いた家の庭の草木からも、ピョコピョコ。家の中まで入り込んで来た、子ガエルもいます。

「かわい~いね」。ねえちゃは、子ガエルを手に乗っけたりして、ニヤニヤなにかを話しかけたりしています。

松商優勝

「松商が勝ったよ」。珍しく、ねえちゃがテレビを観ながら喜んでいます。

第99回全国高校野球選手権長野大会の決勝。松商学園が佐久長聖との接戦を5―4で制し、9年ぶり36回目の甲子園出場を決めました。

36回目の出場というのは、きのう3年連続38回目の出場を決めた北海道の北海学園に次いで全国2番目の多さです。

松商の夏の甲子園での成績は、25勝34敗、優勝1回、準優勝1回です。優勝したのは90年近く前の1928年の第14回大会でした。このときのエースが、巨人などで活躍しプロ野球史上初の三冠王となった中島治康です。

信州人にはむかしから馴染み深い松商のユニフォーム。久々の甲子園で、その存在感をさわやかなプレーで示してもらいたいものです。

千秋楽

きのうから、きょうへ、あるいは、さっきから、いまへ、連続的に記憶が維持しているので生活は成り立っていきます。

ですが、ねえちゃには、そうした生活の連続がありません。

さっきまで「何もしないのにおいしいものが食べれて幸せ」といっていたら、次の瞬間には「ああ、バカになっちゃって死んだほうがまし」とイライラしています。

昼食を食べながらBSで「幕下」の相撲を観ていると、「え、こんなに早い時間から中継しているの?」と毎日、同じように驚きます。

「“ねえさま”も観てるだろうから、千秋楽くらい大相撲観戦をしたら」と提案すると、「そうだね」とうなずきます。が、すぐにテレビを消して、布団にもぐり込みます。

ねえちゃには「千秋楽」もなにもないのです。

お中元

埼玉に住んでいるねえちゃのめいから、きょう、お中元が届きました。毎年送ってくれている前田屋の高級な味付け海苔です。

朝、ごはんに包んで食べたり、細かく切ってざるそばにかけたり、おいしくいただいています。

ですが、ねえちゃのいつもの「困った」がはじまりました。お礼の電話をかけたかどうかどうかが不安でたまらなくなったのです。

贈答品があったとき、お礼の電話を三度も四度もかけて迷惑をかけることがしばしばあります。

「だから、すぐにメモをしておかなきゃダメだって言ってるでしょ!」

電話の通話記録などからすると電話はすでにかけているようです。

でも、この様子だとまた何度もかけることが必至なので、ねえちゃがいつも使っている固定電話の子機をきょういっぱい取り上げることにしました。

また勝手に食べちゃった

あいかわらず、私が家に居るときでも、ねえちゃは自分をコントロールすることができず、早々と勝手に一人で夕食を食べてしまいます。

そのたびに「頭をぶん殴って欲しい」というのですが、「頭を殴って良くなるなるくらいなら、わざわざお医者さんに通って薬をもらってくる必要はないでしょ」と同じような返事をします。

満腹中枢がおかしくなって、いつも食べてないといられなくなっている。というようなところまでは、お医者さんに聞いても行ってはいないようですが……。

食欲はすこぶる旺盛で、すぐに食べられる冷蔵庫の中の出来合いのお惣菜は、飽きることなく次々になくなっていきます。

サケ、サンマ、サバ、シシャモ、エビなどほかにもいろいろ冷蔵庫に入っているのですが、焼くなど少しでも調理しなければならないようなものには手を付けてくれません。

「桃色」から「橙色」へ

8月は、被保険者証(保険証)定期更新の月です。「新しい保険証届いた?」と聞いても、ねえちゃは何のことだかよくわからないようです。

「それじゃ、最近来た手紙を全部出して」といって探してみると、長野県後期高齢者医療広域連合からの封書が出てきました。

封はすでに切られていて、中からは、ぺろんとカードが剝がされた跡がある書類が出て来ました。

封書を受取って無意識にすでに、自分で新しい後期高齢者保険証を剥がして財布の中に入れていたのでした。

いま使っている桃色の保険証は、今月31日まで。今度、お医者さんへ行くときは、新しい橙色の保険証を持って行くことになりそうです。

梅雨明け

先週は、駄々をこねてデイサービスセンターへ行くのを拒んでいたねえちゃですが、きょうは無事に出かけて、「大きいお風呂で気持ち良かった」と御機嫌で帰って来ました。

行きたくなくなるというのは、デイサービスで何か嫌なことがあるわけではなく、ねえちゃの気分、ないし頭のコンディションの問題のようです。

「梅雨明け」が宣言されて、気分も一新してくれたのならいいのですが。

きょうは、期待の御嶽海が白鵬を破りました。白鵬にとっては今場所、初黒星。おまけに史上1位となる通算1047勝到達を阻止する、という殊勲の星です。

御嶽海は、これで8勝3敗と勝ち越し。大関を目指してドンドン勝ち星を連ねていってもらいたいものだと思います。

日野原さん逝去

東京ではいきなり大粒の雹が降って「窓ガラス割れた」「洗濯ハンガーが粉々になった」といった被害も出てたいへんでしたが、長野のねえちゃのところは大丈夫だったようです。

「生涯現役」の医師、日野原重明さんが、きょうの朝、呼吸不全で亡くなりました。105歳だったそうです。ご冥福を祈ります。

「あの先生、100歳すぎてもやってるんだ。すごいね」と、ねえちゃもずっと尊敬してきました。

日野原さんは、ねえちゃより25歳上です。いまのねえちゃの年のころは、聖路加国際病院の病院長として、地下鉄サリン事件の被害者の治療などでも活躍されていたことになります。

そう考えれば、まだ、まだ、がんばらないと。とりあえず、あすは、先週行かないと駄々をこねて周りを困らせたデイサービスの日。無事、行ってもらいたいものです。

松井潤
matsuijunta@gmail.com
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