Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する覚書です

2カ月ぶり

きょうの夕方、暗くなる前に、自宅近くのスーパーへ出かけました。最近のねえちゃは、一人で近所の店へ買い物に行くことも出来なくなりつつあります。

以前は毎日のように、ここのスーパーに通っていましたが、ここ2カ月以上行っていません。その間に店内がリニューアルされ、「マツヤ」だったのが「デリシア」へと店の名も完全に変更されました。

すでにもう、前の店舗の記憶が消えているので、店の中のどこがどう変わったかもまったく分かっていないようです。

お客さんが来てくれたときに出すお茶菓子を買うのと、食べるものが無くなったときなどイザというときスーパーに行って買い物ができるようにする練習でもあります。

新しい店の名前も、何とか頭の中にととどめて置いてもらいたいものです。

きょうの午前中、ねえちゃと同じデイサービスに通っているいつものおじいさんが、柿を5個とリンゴを4個を持ってきてくれました。

「余分にあってもしかたがないから」と、柿など、このところ毎週のように届けてくれるようです。

あいかわらず、おじいさんが何という名前なのか、どこに住んでいる人なのか、ねえちゃは知らないし、関心も示しません。

だれからいただいたか1秒後には忘れてしまうので、いつもテーブルの上に置いているノートにこの件を書かせました。

それでも何が何だったかすぐ忘れてしまうねえちゃですが、昼食後、さっそく、いただいた柿の皮をむいて食べたようです。

予防接種

きょうは、デイサービスの日です。きのう書き込んだ、インフルエンザ予防接種の予診票の入ったリュックサックをしょって出かけました。

高齢者などはインフルエンザに感染すると、肺炎を併発して重症化することがあります。それで、ねえちゃもだいたい毎年、この時期に予防接種を受けています。

センターから帰って来たので「注射した?」と聞くと、「そんなこと、しやしないよ。別に変ったことなかった」と、いいます。いつものようのように、みんな頭から消え去ってしまったようです。

どれ、と服のそでをまくって見ると、左腕の上腕部に注射したことを示す小さい絆創膏がくっ付いていました。お風呂は入ってもいいそうですが、24時間は副反応に気を配る必要があります。

予診票

きょうは、お医者さんの日。ときおり小雨が落ちるなか、午前中にいつもの脳神経外科へ出かけました。

血圧の上がり下がりがちょっと激しいようですが、これまでの薬を処方してもらいました。次回、アタマの検査をしてもらう予定です。

あしたはデイサービスでインフルエンザの予防接種があります。ねえちゃは、お医者さんからの帰りに買ってきた巻き寿司をペロッと食べた後、予防接種の予診票を書きました。

熱もないし、食欲も旺盛。カラダに支障はありませんが、あした予診票をちゃんと持って行けるかどうかが心配です。

携帯の練習

きのうまでは普通にできていたことが、きょうになると出来なくなるということが、認知症のねえちゃには最近よくあります。

しばらく「圏外」だった携帯電話(ガラ携)の使い方も、当然のようにまったく覚えていません。仕方がないので、電話を受けたり掛けたりする練習をなんどもしました。

「らくらくホン」なので、登録相手にボタン一つで電話をかけられるし、掛かってきたときに点滅しているボタンを押せば話せるのですが、なかなかマスターしてくれません。

いまのを使うようになってもう6年になりますが、スマホはもっと困難そうです。イザというとき携帯電話が頼り、ということもあるでしょう。さて、再び携帯が使えるようになるかどうか。

東日本女子駅伝

めずらしく、ねえちゃは昼食をとってから、テレビをずっと眺めています。「駅伝で、長野県がけっこういいところいってる」というのです。

どうもテレビでやっているのは、福島で行われている東日本女子駅伝のようです。9区間42.195キロ、18都道県が出場しました。

長野県は、4区でトップに立ちましたが、8区で優勝した千葉県の中学生選手に抜かれ、けっきょく2:19:21のタイムで2位。残念ながら昨年に続く優勝はなりませんでしたが、大健闘。

一方、きょうから大相撲九州場所も始まりました。長野県期待の関脇・御嶽海は、栃煌山を押し出しで破り、幸先のいい白星発進です。

静電気

きょうはデイサービスの日。インフルエンザ予防接種の予診票をもらって帰って来ました。予診票に記入して、来週水曜日に注射です。

ねえちゃの携帯電話がつながらないので見てみると、ずっと「圏外」になったままになっています。今年の5月から通信履歴がありません。

どうしてか、料金が未払いなのか? ドコモショップのサイトの「携帯が圏外になった時の対処方法」というのを見ると、「携帯の電源を切って、バッテリー・UIMカードを外して、はめ直してみてください」とありました。

つづいて「なぜ圏外になるかというと、携帯電話に静電気がまとわりついて電波を阻害するためです。そのためバッテリーを外すことで、帯電状態が解消されます」と、理由が書いてありました。

そこで、とりあえずバッテリーを外してしばらくしてからはめ直してみると、「圏外」が消えて「アンテナ」が立ちました。画面には「メールがたくさんあります」という表示が出てきました。

子機

ねえちゃは、ふだん、寝床に置いてある固定電話の子機を使っています。

ですが、最近、電話を掛ける手順を忘れてしまうことが増えてきました。かけては切れ、かけては切れを繰り返すこともしばしばあります。

「出ない、出ない」とイライラしているときも、実際は、かけ方を忘れてしまって、ちゃんとつながっていないケースも相当ありそうです。

最近は、携帯電話もほったらかしてあって、バッテリーもちゃんとチャージされていないことが多くなってきました。

電話が出来なくなるというのは一大事です。当面は、子機を使うのをやめ、着信や送信履歴がきちんと残る親機だけを使うようにして、親機の使い方を頭にたたき込んで置く。

そういう方針で行くしかないかな。と、とりあえず、私が居るあいだは子機を取りあげて使わせないようにすることにしました。

ドア・チェーン

きょう、ねえちゃはお嫁さんに電話で起こしてもらって、朝早く、近所の奥さんに美容院へ
連れて行ってもらいました。

美容院は無事済んだようですが、夜、私が訪ねてみると、玄関はカギだけでなくチェーンもしっかりかけて、一人で勝手に夕食を済ませていました。

きょう行くことは電話で何度も言っておいたのですが、いつものように、また忘れられていたのです。

鍵だけなら開ければいいのですが、ドア・チェーンがあるとそうは行きません。ドンドンとドアをたたいてもなかなか出て来ません。

夜、ちょっと外出したときにも、チェーンを掛けて寝込まれて締め出されることがあります。

「あれこれ面倒を見るためにわざわざ東京から出向いてくるのに」と、きょうはさすがに頭に来て、チェーンそのものを取り外してしまいました。

これといって盗まれて困るものがあるでなし。本人も、致し方ないと思ったようで文句は言わず、しょげた表情をしていました。

武水別神社

きょうはデイサービスの日。「やったこと、何か一つ覚えて来た?」と聞くと「みんな忘れちまった!いつもと同じだったと思うけど」と、ねえちゃ。

しかたなくセンターからの連絡カードを読み上げさせると、きょうはみんなで千曲市の八幡神社へ行って、楽しく過ごしていた旨の連絡がありました。

「なんだ、いつもと同じじゃなくて、みんなで出かけたんじゃない。センターのバスで行ったの?」と聞くと、「歩いて行ったんだったかな」といいます。「長野市から千曲市まで歩いて行けるわけないじゃないか!」。

千曲市の八幡神社は、正式名は武水別神社(たけみずわけじんじゃ)。武水別大神のほか、誉田別命(ほんだわけのみこと)、息長足比売命(おきながたらしひめのみこと)、比売大神(ひめおおかみ)を祀っています。

武水別神社一帯は平安時代末期から石清水八幡宮の荘園となっていて、安和年間(968-970年)に石清水八幡宮から八幡神が勧請されたと伝えられます。木曾義仲が祈願したとも伝えられ、川中島の戦いの際に書かれた上杉謙信の勧請文なども残されているそうです。

こんな、きょうやったばかりの大きなイベントでさえも、頭に入る前からすっかり消え去ってしまう。いまさらながらですが、寂しい限りです。

松井潤
matsuijun@jg8.so-net.ne.jp
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